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歯科のCAD/CAMワールド

医療法人H&S 菊池歯科クリニック 院長菊池です。

昨日、診療中ではありましたが、医院の裏方工事が終了しまして、院内に最新の歯科用CAD/CAM設備を導入することができました。

本日土曜日は、休診を利用して、朝から本当に丸一日終日、その機械の取扱説明トレーニングセミナーでした。

院内技工士と共に、精密な技工物をつくるための操作トレーニングです。ちなみに、導入トレーニングは、今後丸々3日間以上予定しております。

 

現在、歯科の世界は、「デジタル化」が本当に急速に進んできています。

特に、患者さんの口の中に入れる被せ物や詰め物の製作には、今やデジタル化 つまりCAD/CAMが本当に欠かせません。

当院でも、3年前から、お口の中の型取り⇒セラミックの設計、製作(CAD/CAM)⇒その日のうちにセット

というワンビジット治療をお勧めしてきましたが、今回はさらに一歩進めて、よりよい患者さんの製作物を作れる機械を入れたのです。

いろいろなメーカーを模索しましたが、結局一番高品質なドイツ製のアマンギルバッハシステムを、フル導入することになりました。結局一番システムが秀逸で、できることが多いと感じたからです。

より大がかりな、そしてより精密なCAD/CAM製作物を、設計・製作することができます。

これをマスターするには、本当に大変なトレーニングが必要そうですが、なんとか使いこなして行きたいと願っております。

今回の機械を使いこなすことができれば、本当に患者さんのためになる、質の高い被せ物が作れるようになると確信しています。

 

 

まずは、正確な型取りを行った後、正確な模型を作って、顎(あご)の動きを正確に再現する咬合器に取り付けます。

その咬合器のまま、全体をスキャンして正確にデジタル化します。

先月、日本で発売になったばかりのピッカピカの最新鋭の優れもの。

そして何より楽しみなのが、この設計するソフト。

バーチャル咬合器を使える歯科界唯一のメーカーなのです。まあ、車で言えばベンツ以上かな。

これで、調整料の少ない正確な被せ物を製作することができます。

そして、その設計をもとに、被せ物を製作するのが、この機械。これも最新鋭機。

まあ、スゴイ機械なのです。

これらは、一日で完成というわけにはいかないため、製作するのに少しお時間がかかってしまいますが、

患者さんにフィットする高品質な被せ物をつくるために必須のシステムと考えております。

院内技工士とともに、技術の研鑽に努めていきたいと思います。

本格稼働が本当に楽しみです。