歯を失ったときの
治療

歯を失ってしまった時の治療

歯が抜けてしまう原因

歯を失ってしまった時の治療

歯が抜けてしまう原因

人生100年時代と言われるように、日本の平均寿命は長くなっていますが、残念ながら歯の寿命はその平均寿命にはまだまだ追いついていません。
しかし人間は決して「老化」で歯を失うことはありません。
私たちが歯を失う主な原因となる「虫歯」と「歯周病」は、効果的な予防処置と健康習慣によってしっかりと予防することができます。一生自分の歯でおいしく食事をするためにも、虫歯と歯周病予防対策にしっかりと取り組むことが重要になってきます。

  • 歯の欠損治療の種類と比較

    左右にスライドできます。

    インプラント 入れ歯 ブリッジ
    特徴 しっかりと固定されて噛むことができる 手軽に使用できて、修理もしやすい 異物感が少ない
    耐用年数 20年以上 約10年 10~20年
    メリット
    • 他の歯に負担をかけない
    • 天然歯のような見た目と機能性
    • 異物感が少なく快適
    • 抜けた歯の本数を問わず治療できる
    • 治療期間が短い
    • ほとんどの症例で適応となる
    • 取り外しができる
    • 自分の歯のような噛み心地
    • 異物感が少なく話しやすい
    • 治療期間が短い
    デメリット
    • 外科手術が必要
    • 費用が高額である
    • 治療期間が長い
    • 骨が少ない場合、骨造成治療が必要
    • 異物感があり、話しづらい
    • 噛む力が強く入れられない
    • 見た目が美しくない

    ※入れ歯の種類によってはデメリットを感じにくいです。

    • 土台となる歯を削る必要がある
    • 多くの歯を失った場合に適用できない
    • 噛む力が弱くなる

インプラント

  • インプラントとは

    インプラントとは、歯の抜けた所に、人工の歯根を植え、しっかりと顎(あご)の骨と固定した後、その上に人工の歯を製作し装着する方法です。持って生まれた天然の歯と同じように、自然な咀嚼運動(噛み砕きや飲み込む運動)ができるようになります。

    インプラントには、従来の入れ歯のようにプラスチックの床(ピンク色の部分)、または残った歯に固定するための止め金などが不要なため、口の中がすっきりとして、本来の自然な運動がよみがえります。また、装着する人工の歯もきちんと固定されていますから、硬いものでも違和感なく食べられるようになります。

  • 歯科用CT×マイクロスコープで治療の精度を上げる

    歯科用CTを使うとお口の中を3次元認識が可能で、レントゲン写真より圧倒的に多くの情報を取得できます。そのため、インプラントの事前検査やシミュレーションに役立ちます。また、マイクロスコープは患部を拡大して詳細に見ることができるので、治療の精度向上に活躍しています。

    マイクロスコープ治療
  • インプラント治療の流れ

    1. Step01CTを使ったカウンセリング

      まずはカウンセリングを通して、一人ひとりの理想をお聞きすると同時に、インプラント治療についてじっくり相談しましょう。そして模型やレントゲンによる診査診断を行い、治療計画を立てます。さらに骨の状態によってはCT撮影を行い、より精密な顎の状態を検査します。

    2. Step02ガイデッドサージェリーを駆使した治療計画

      CT画像をコンピュータに取り込み、コンピュータ上でインプラントを埋入する位置や、上部構造(被せ物)の位置をシミュレーションします。そこから得られた結果から「あなたのための治療プラン」を提案し、手術の内容や治療期間、費用などについて詳細に説明いたします。

    3. Step03マイクロスコープを使用した手術

      マイクロスコープを使用して、視野を拡大しながら手術を行います。肉眼では見ることのできない細かな部分まで確認しながら手術を進めるため、骨や歯の周囲にあるやわらかい組織(歯ぐきや粘膜など)を傷付けずに治療を行うことができます。難易度の高いインプラント手術でもお任せください。

      マイクロスコープ治療
    4. Step04二次手術・メタルフリーの技工物を装着

      インプラントがあごの骨に馴染むまで数ヶ月期間を置きます。さらに二次手術でインプラントと人工歯を繋ぐ部品を取り付けた後、セラミック等で作製した人工歯を装着すれば治療は終了です。

      メタルフリー治療
    5. Step05治療後のメインテナンス

      治療後、インプラントを長く良好な状態で使っていただくためには、やはり天然の歯と同様に日常のお手入れは欠かせません。ほかの歯と同様に、丁寧に歯磨きをしてきれいな状態を保っていただくだけでなく、必ず3~6か月に1回は来院していただき、クリーニングなどのメインテナンスを行ってください。
      当クリニックでは、高濃度タンパク分解型除菌水による洗浄やプラズマレーザーを用いたインプラント周囲のメインテナンスを行っております。インプラント治療後、周囲の炎症予防にも高い効果が期待できます。

      歯のメインテナンス

入れ歯

  • 一人ひとりに合った入れ歯の作製

    歯を失った際の選択肢として入れ歯がありますが、中には「食事をするときに外れた」「歯ぐきにフィットせずに痛みがある」など、自分に合わない入れ歯に苦労される方も少なくありません。当院ではそんな声に応えるべく、快適でしっかり噛める、そして入れていることを忘れてしまう、そんな「超精密入れ歯」のご提案も行っています。

  • 匠の入れ歯「超精密入れ歯」

    超精密入れ歯は、型の取り方から、実際に入れ歯をつくる技工士の技術も通常とは全く異なります。まさに「匠の技」ともいえるほどの仕上がりはインプラントを検討していた患者様にもご満足いただけるほど。医師と技工士、それぞれの高い技術によって生まれるこだわりの入れ歯です。

    超精密入れ歯のポイント

    従来の入れ歯と超精密入れ歯では、作る過程に大きな違いがあります。患者様一人ひとりに合わせた入れ歯を作製するためにも、当クリニックでは歯科技工士と歯科医師の連携を大切にしています。

    • 歯科技工士と歯科医師の連携

      本当にお口にフィットする入れ歯とは、歯科医師と歯科技工士が上手く連携しなくては作り出せません。患者様一人ひとりのお口のイメージを共有して、歯科技工士がしっかりと形にするためにも、当クリニックでは「信頼できる歯科技工士のみ」に入れ歯の作製をお願いしています。

    • 技術が高く、信頼できる歯科技工士にのみ依頼

      通常の入れ歯の作製では、型取りをしたものをメーカーに外注して作製するのが一般的です。しかし、大量生産された入れ歯では仕上がりにばらつきが出てしまう可能性があります。高い技術を持った歯科技工士が、一つ一つ丁寧に作ることで、患者様が長期間使える入れ歯をご提供できるのです。

  • 超精密入れ歯のメリット・デメリット

    • Meritメリット

      • とにかくピッタリして違和感が少なく、入れ歯を入れていることを忘れてしまう人も
      • よく咬める入れ歯
      • 残っている歯に優しい
      • 汚れや臭いがつきにくく、キレイで清潔
      • 歯ぐきに優しい
    • Demeritデメリット

      • 保険適応外のため費用が高い
      • 治療回数と時間がかかる
  • 超精密入れ歯の料金

    片顎 ¥385,000~550,000

ブリッジ

失った歯の両隣にある健康な歯を支えにして橋をかけます。橋をかけるのでブリッジと呼ばれている治療法です。健康な両隣の歯は削ってかぶせ物をし、固定してしまうので、入れ歯のように取り外して洗ったりするような手間はかかりません。また、しっかりと両隣の歯に固定されているため、食べるときも違和感が少なく、美味しく食べることができます。

しかし、ブリッジは両隣の歯で支えるため、一番奥の歯が抜けてしまうと支える歯がなくなり、ブリッジをかけることができなくなる、両隣の支えている歯に負担がかかるといった問題点もあります。 見た目には歯の噛み合わせを増やすことはできますが、現実に歯の本数が増えているわけではないので、残されている支えの歯が負担加重になってしまいがちなのです。

  • 歯の欠損治療の症例紹介

    70才男性_下の入れ歯が動いて噛めない!...

    • BEFORE

      before
    • AFTER

      after
    年齢70代
    性別男性
    治療内容

    ●上顎は総義歯。
    ●下顎はオールオンフォーで固定性ブリッジで咬合を安定化。
    *************************
    ●主訴
    上の入れ歯が何度も壊れる。先週かかりつけ医で修理したがすぐに壊れてしまい、食事に困る。
    下の入れ歯も動いてしまい、かみ切れない。
    ●口腔内状況
    上の歯は全体に動揺が激しく、歯根破折もあり、全体に残せない状況でした。
    また、前歯部のかぶせ物が長すぎて、口元が閉じれない状況でした。
    下の顎は、顎提の状況は悪くはないのですが、何でもしっかりと噛みしめたい!という患者さまの強い思いを叶えるために、All on 4 (オールオンフォー)で4本インプラントを入れて全部連結の固定性ブリッジとすることになりました。
    ●まず、上下歯を抜いて、上下総義歯を製作します。かみ合わせが安定して前歯の長さや位置が決まってきた後、下顎にインプラントを入れていきます。およそ2ヶ月後に印象を行い、下顎には仮歯を入れて様子を見ます。
    順調に治療が進み、手術してからおよそ3ヶ月後に最終ブリッジをセットすることができました。

    治療期間・回数およそ10回 約5ヶ月間
    費用総額250万円(税別)
    治療のデメリット・注意点

    ●術後の注意点*************************
    手術後約1ヶ月間は、仮歯に力がかかりすぎないように食事には注意して頂きました。
    仮歯期間中も審美的には特に不自由なくすごされたと思います。
    ●治療のデメリット*************************
    インプラントは完全に自費治療となります。さらに、術後保証を希望される場合は、外部インプラント保証会社との契約を結んで頂き、万が一、今後問題のあった場合は、10年保証ということで対応させて頂いております。
    インプラント保証については別途保証会社への契約と費用が発生します。

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