ブログ

歯科矯正のインビザラインとは?メリット・デメリットなどについてご紹介

「歯科矯正を検討しているけど、目立つ装置は避けたい」と考えている方におすすめの矯正方法があります。それが「インビザライン」と呼ばれる矯正方法です。透明なマウスピースを使って、目立たずにきれいな歯並びを手に入れられる方法として注目を集めています。本記事ではインビザラインの特徴、メリット・デメリットなどについてご紹介します。

 

 

■インビザライン(マウスピース型矯正装置)とは

インビザラインとは、アメリカのアライン・テクノロジー社が開発した、マウスピース型矯正装置の一つです。1999年に提供が開始されて以来、現在では世界で100か国以上、1,400万人を越える方がインビザラインによる治療を受けています。日本でも導入している歯科医院が多く、最もポピュラーなマウスピース矯正として知られています。
インビザラインの矯正方法は、マウスピースを1日に20~22時間以上装着し、1~2週間ごとに新しいマウスピースに交換することで歯を動かします。マウスピースは0.5mm程度の薄さで透明度に優れているので、装着してもほとんど目立ちません。従来のワイヤー矯正では見た目の問題がネックで矯正治療を躊躇していた方でも、インビザラインなら安心して始められます。
インビザラインは「クリンチェック」と呼ばれるシミュレーションソフトによって、治療開始から完了までの歯の移動をさまざまな角度から確認できます。また、必要なマウスピースの枚数と治療期間も決まるので、スケジュールが立てやすく、モチベーションが維持しやすいのが特徴です。

 

 

■インビザラインのメリット

インビザラインのメリットは、以下の通りです。

○装着しても目立たない

インビザラインは、透明なマウスピースを使用しているので、装着していても目立ちません。周囲の人に気づかれることがほとんどないため、人前に出る機会が多い方におすすめです。

○矯正前のように食事ができる

ワイヤー矯正の場合、歯の表面に装置をつけるので、食べ物が制限されていたり挟まりやすかったりします。一方、インビザラインのマウスピースは、自分で取り外しができるので矯正前のように食事を楽しむことができます。

○お口の中を清潔に保ちやすい

マウスピースは取り外しができるので、歯磨きも普段通り行えます。また、マウスピースも毎日洗浄できるので衛生的です。お口の中とマウスピースを清潔に保てるので、矯正中の虫歯や歯周病などのリスクを軽減できます。

○ワイヤー矯正と比べて痛みが少ない

痛みの感じ方には個人差がありますが、ワイヤー矯正の場合、月1回の調整で大きく力を加えて歯を動かすので痛みが伴いやすい傾向にあります。一方、インビザラインは、10日~2週間で新しいマウスピースに交換し、小さな力で少しずつ歯を動かすので痛みが少ないと言われています。また、マウスピースによって唇や粘膜を傷つけてしまう心配もほとんどありません。

○通院頻度が少なくて済む

インビザラインは、ワイヤー矯正と比べて通院頻度が少なくて済みます。なぜなら、歯型を1回採取するだけで、理想の歯並びになるまでに必要なマウスピースがすべて完成するからです。最初の数か月間は、アタッチメントの装着やIPRといった処置が必要になるため通院回数が増えますが、慣れてくると2~3か月に1回の通院で済むことがあります。

○金属アレルギーの心配がない

インビザラインのマウスピースは、金属を一切使用していないため、金属アレルギーがある方や心配な方でも安心です。

 

 

■インビザラインのデメリット

インビザラインのデメリットは、以下の通りです。

○自己管理が必要になる

インビザラインはマウスピースを1日20~22時間以上装着する必要があります。装着時間が守れないと、治療計画とのズレが生じる可能性があります。自分で取り外しができるのはメリットですが、その分自己管理が必要になるのはデメリットとも言えるでしょう。

○適応症例が限られている

骨格に問題があり歯並びが乱れている場合や、重度の出っ歯、受け口といった症例は、インビザラインで対応できないことがあります。

 

 

■インビザラインを成功させるには?

インビザラインで満足のいく効果を得るためには、以下の3つポイントがあります。

●知識と経験のある歯科医師を選ぶ

インビザラインはクリンチェックのシミュレーションによって治療計画を立てることができますが、微調整は歯科医師が行います。そのため、同じインビザラインでも歯科医師によって治療結果は異なります。満足のいく結果を得るためには、矯正治療の経験と知識のある歯科医師のもとで受けることをおすすめします。

●マウスピースの装着時間と交換時期を守る

自分でマウスピースの取り外しができるので、結婚式など大切なイベントのときは外して過ごすこともできますが、装着時間と交換期間を守らないと計画通りに進みません。また1日に何度も外してしまうと、装着時間に満たない可能性があるので、基本的に歯磨きと食事以外は装着するようにしましょう。マウスピースの交換日も、歯科医師の指示に従うことが大切です。

●セルフケアと定期メインテナンスを怠らない

矯正中は、セルフケアと定期メインテナンスをしっかり行うことで、虫歯や歯周病のリスクを軽減することができます。食後は歯磨きをしてからマウスピースを再装着するようにし、歯ブラシのほかにフロスや歯間ブラシなど使ってお口の中を清潔に保ちましょう。また2~3か月に1度、歯科医院のクリーニングを受けてしっかりと汚れを除去してもらうことも大切です。

 

 

■まとめ

インビザラインは、周囲の人に気づかれずに歯並びが整えられますが、装着時間を守らないと計画通りに進まないため、自己管理が必要になる治療方法です。そのため、インビザラインを選択する際は、メリット・デメリットをよく理解しておくことが大切になります。インビザラインが気になる方、目立たずに歯並びを治したい方は、当院までお気軽にご相談ください。