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口腔機能検査のご案内 その1

 

菊池歯科クリニック 菊池です。

数年前から介護保険委員に任命され、隔月ごとに週一回、常陸太田市役所にて介護保険審査会に参加させていただいております。

毎回40名弱の介護保険の段階審査を行っています。その中で話題になるのが、「フレイル」

高齢になって、活力が低下していく状態をいいます。

筋力の低下、認知機能の低下、社会とのつながりなどがなくなっていくこと。こうなると要介護状態へ入っていくというわけです。

最近の大規模調査の結果、実はフレイルの前段階として、オーラルフレイル(口腔の機能低下)が起こることが分かってきました。

健康 ⇒ プレフレイル ⇒ フレイル ⇒要介護状態

このプレフレイルの一環として、口腔機能低下が起こる。

そして、早い段階でこの低下をみつけ、できれば、筋トレとか良い入れ歯を作ってかめるようにするとか、虫歯の治療するなど行って

口腔機能低下を予防することが、フレイルへの移行を遅らせていくことができる

ということなのです。

そのため、最近になって、あらたに 「口腔機能低下症」という歯科の病名ができました。

早い段階で、口腔機能低下を見つけ出し、できるだけ機能回復もしくは機能低下を防いで、健康寿命を延ばしていきましょうということですね。

当医院でも、この口腔機能検査を始めました。

実は、多くの方がご自身の口腔機能低下の自覚症状がないのです。

そして、年齢別にいうと、口腔機能低下症の割合は

60代で6割、70代で8割と非常に多い。

そして、びっくりなのが

40代で4割弱、50代で5割の方がこの口腔機能低下症に該当するというのです。

もちろん、噛めるように治療するとか、食事に工夫するとか、場合のよっては口腔周囲金の筋トレするとか

機能低下を防ぐもしくは改善する手段はありますので、

多くの方に、半年〜1年に1回程度の口腔機能検査を受けていただき、ご自身の状態を把握することが大切と考えます。

保険適応の検査になり、約10分程度の検査となります。

詳しくは、次回のブログでお伝えしていきます。

 

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