院長のひとりごと院長ブログ
県内導入2例目!最先端「プラズマ滅菌機」を導入しました
県内導入わずか2例目!最先端「プラズマ滅菌機」を導入しました
菊池歯科クリニック理事長の菊池です。
年末年始リフォームシリーズ、最終回となる今回は、私が密かに一番テンションが上がっている設備投資についてお話しします。
それが、**最新のプラズマ滅菌機「STERLINK(スターリンク)U-510」**です。
【📷 写真:STERLINK U-510 本体】

実はこの機器、茨城県内で導入しているのはわずか2件という、非常にレアな最先端滅菌機なのです。
「消毒」と「滅菌」は違います
まず、言葉の整理をさせてください。
消毒とは、有害な菌を「害がない程度まで減らすこと」。生き残る菌もいます。
滅菌とは、すべての微生物(ウイルスや細菌の芽胞を含む)を「完全にゼロにすること」です。
この違いは非常に大きく、特に外科処置やインプラント手術に使う器具は、「滅菌」が絶対条件です。
従来の滅菌方法の限界
当院ではこれまでも、オートクレーブ(高圧蒸気滅菌器)を使って、厳格な滅菌管理を行ってきました。
しかし、オートクレーブには課題がありました。
約130℃の高温を使うため、熱に弱い器具——たとえば精密な電動器具や、プラスチック部品を含むもの——は、繰り返し滅菌すると劣化が早まってしまうのです。
また、従来のガス滅菌(EOガス)は低温で滅菌できるものの、ガス自体に毒性があり、処理後に長時間のガス抜きが必要でした。
プラズマ滅菌という革新
そこで登場したのが、プラズマ滅菌という最新技術です。
STERLINK U-510は、過酸化水素をガス状にして真空状態で器具に送り込み、さらにそれを「プラズマ(エネルギーが高い状態)」に変化させることで滅菌を行います。
【プラズマ滅菌のすごいところ】
① 低温だから器具にやさしい
約50℃という低温で滅菌できるため、熱に弱い精密機器やプラスチック製品も傷めません。外科器具の寿命が大幅に延び、長く良い状態で使い続けることができます。
② チューブの内部まで完全滅菌
歯科器具には細いチューブ(管)がついたものが多くあります。プラズマガスは、そうした細い管の奥深くまで入り込み、隠れている菌も逃さず全滅させます。
③ 圧倒的なスピード
従来のガス滅菌が12〜24時間かかっていたのに対し、STERLINKは最短7〜14分で完了。しかも終了後は無害な水と酸素に戻るため、すぐに使用できます。
④ スタッフにも環境にもやさしい
危険なガスを一切使わないため、換気設備も不要。働くスタッフの安全も守れますし、環境負荷も最小限です。
なぜ県内で2件しか導入されていないのか
正直に申し上げます。この機械、非常に高価です。
本体価格だけで軽自動車が数台買えるほど。さらに、滅菌のたびに専用の使い捨てカセットが必要で、ランニングコストもかかります。
多くの歯科医院では、従来のオートクレーブで「国が定めた基準」を十分にクリアできます。それで問題ないのです。
では、なぜ当院は導入を決めたのか。
それは、**「自分たちが受けたい治療、自分の家族に勧めたい治療」**を追求した結果です。
「目に見えない安心」への投資
患者さまには見えない場所、見えない工程に、どれだけこだわれるか。
私は、そこに歯科医院の本当の姿勢が現れると思っています。
「どんなにコストがかかっても、患者さまを感染リスクから守りたい」
これは、当院の理念である「安心安全とは、院内感染対策が確実に実施されていること」を、究極の形で実現するための投資です。
【📷 写真:滅菌室の様子 or 機器の操作パネル】
3回にわたるリフォームシリーズ、ありがとうございました
年末年始リフォームについて、3回にわたってお伝えしてきました。
- ユニット増設と玄関リフォーム
- 消毒コーナー全面改装+IC Washer導入
- 最先端プラズマ滅菌機の導入(今回)
すべてに共通するのは、**「患者さまとスタッフ、両方の安心・安全を守る」**という想いです。
見える場所も、見えない場所も。表舞台も、裏方も。
これからも妥協することなく、「一生自分の歯で噛める幸せ」をお届けするために、進化し続けてまいります。
新しくなった菊池歯科クリニックに、ぜひお越しください。スタッフ一同、心よりお待ちしております。