症例紹介

70代女性_左下前歯が腫れて痛い 左下2外科的歯内療法

  • beforebefore
  • afterafter
年齢 70代
性別 女性
治療内容

●根尖病変を治すために、外科的歯内療法手術実施。
●経過良好で、症状消失。
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左下2部の歯肉腫調と違和感を訴えてきました。
デンタルレントゲンで比較的大きな根尖病変を認め、患者さまと相談の上、外科的歯内療法を行いました。
下顎前歯部の場合、被せてある物を外して再治療すると歯が元々薄いため、非常に歯が弱ってしまうことになります。
歯を保存する最後の手段が、外科的歯内療法で、歯ぐきを切開し、病巣の原因となっている感染物を根っこの先から除去し、さらに密封の良い身体に為害性のない特殊なセメント(MTAセメント)にて、根っこ先から根充します。
手術は1時間程度。術後の腫れや痛みはほとんどありません。
全てマイクロスコープ顕微鏡下での処置となり、縫合まで非常に細い治りの良い縫合糸を使って行いますので、
1週後にはほぼ傷は治癒し、傷跡もほとんど残らないことが多いです。
手術をしなければ、抜歯となりますので、最後の手段として有用な手段となります。

治療期間・回数 1 術前診査診断 2 外科処置 3 消毒2回 以上
費用 マイクロスコープ+MTAを用いて根切手術を行った手術費用 税別160,000円
治療のデメリット・注意点

●デメリット
手術が必要となります。
ただし、全て顕微鏡下でのマイクロサージェリーとなりますので、非常に傷が綺麗で治りはとても早いです。
MTAセメントを用いたマイクロサージェリーは、エンド専門医の分野となりますが、当院では比較的積極的に実施しております。
自費治療となりますので、費用がかかります。

治療詳細

  • 術前デンタルレントゲン

    左下2部に根尖病変(黒い影)があり、周囲に広がっている様子が見えます。
    隣の左下1にも病変が進行しているように見えます。

  • 術前CTレントゲン

    ちょっとわかりにくいと思いますが、
    根尖病変部分をCTで断面を見ています。根尖を中心に黒い影が広がっており、
    骨の中で大きく拡大して、骨が非常に薄くなってしまいました。

  • 手術直後のデンタルレントゲン

    外科的歯内療法直後のレントゲンです。
    根尖部分を2〜3mm切除し、根尖から特殊な器具を用いて薬をつめる穴を掘り、
    MTAセメントをすき間なくしっかりと詰めていきます。
    隣の歯も同時に同じ事を行いました。

  • 1年後のレントゲン

    手術後1年後のレントゲンです。
    黒い影がほぼ消失して治癒は良好です。
    手術後は腫れや痛みもなく、腫脹と圧痛も全く消失しました。

  • 術前術後の比較

    外科的歯内療法ができないと、抜歯するしかないと考えられるケースでした。
    外科処置を行い、腫脹している部分を見ると明らかに膿疱という膿の袋となっており、根管治療を行っても治る見込みは非常に少ないと思われます。
    きれいに治ってホッとしています。

  • 精密根管治療

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