症例紹介

30代女性_前歯が痛くて噛めない! 右上前歯の歯根破折歯に対して、抜歯+即日インプラント+即日仮歯ケース

  • beforebefore
  • afterafter
年齢 50代
性別 女性
治療内容

●右上2抜歯即時埋入+ルートメンブレンテクニック
●抜歯も含めて手術回数1回
●治療期間3ヶ月

右上2(緑丸)の歯が噛むと痛いという事で、近くの歯科医院で診察を受けたところ、歯にヒビが入っているので抜歯して、義歯かインプラントと言われ、怖くなって転院されてきました。

初診の時から頬側に腫脹があり、内部で感染を起こしている状態で、歯ぐきの深いところまで歯が外部吸収を起こしており、歯の保存は不可能でした。
非常に骨も薄く、歯ぐきが全体に下がっているため、審美的な仕上がりは大変難しい状態でした。

いくつかの選択肢の中から患者さまと十分に相談した上で、抜歯と同時にインプラント埋入、同時に仮歯を入れる。ただし、そのまま普通に抜歯すると頬側の歯肉がさらに下がってしまう可能性があるため、歯根の一部をトリミングして残す術式(ルートメンブレンテクニック)を併用しております。
保存するルートフラグメント(抜歯する歯の残した部分)の正確に形態修正するために、マイクロスコープが必要となります。

治療期間・回数 1 術前診査診断 2 抜歯即時埋入即時荷重 3 消毒2回 4 印象 5 最終セット 合計6回 8週間
費用 税込385000円 
治療のデメリット・注意点

右上2は歯根破折を起こしており、処置開始までに時間をおいてしまうと、歯ぐきの中で感染して急速に周りの骨が吸収してしまい、予定していたインプラント治療が難しくなるため、できるだけ早期に抜歯即時インプラント治療を進めるよう留意しました。
治療内容は非常に複雑で、この部位は骨の幅も狭く大変デリケートな治療となりますので、マイクロスコープを用いて、ルートメンブレンの形成や抜歯窩の搔爬(クリーニング)を行っております。
施術時間は、麻酔から仮歯を入れるまで約1時間。
手術の手間はかかりますが、術後の腫れや痛みはありませんでした。
●術後の注意点*************************
手術後約1ヶ月間は、仮歯に力がかかりすぎないように食事には注意して頂きました。
仮歯期間中も審美的には特に不自由なくすごされたと思います。
●治療のデメリット*************************
インプラントは完全に自費治療となります。さらに、術後保証を希望される場合は、外部インプラント保証会社との契約を結んで頂き、万が一、今後問題のあった場合は、10年保証ということで対応させて頂いております。
インプラント保証については別途保証会社への契約と費用が発生します。

治療詳細

  • 術前CTレントゲン

    歯ぐきの下まで歯が吸収しています。
    健全な歯質は歯ぐきよりもはるか下に残っている状態です。ただし、歯根を抜いてしまうと外側の骨がほぼなくなってしまうことが予想され、そうなるとインプラント治療が非常に複雑で大がかりな処置が必要となる可能性が高いです。
    複数回の手術と治療期間も一年以上、費用もかなりかかってしまいます。

  • 術前シュミレーション

    ルートメンブレンテクニックと用いて、
    抜歯即時埋入即時荷重がギリギリできると判断しました。

  • セット時CTレントゲン

    かなりギリギリのケースですが、骨も安定して治ってきています。
    インプラント埋入方向がピンポイントで最適なため、上部構造物の固定をスクリューリテイン(スクリュー固定)で行えました。可能な限りスクリューリテインで行い、インプラント周囲炎予防を目指します。

  • 術前術後比較です。

    治療後約1年経過しましたが、歯ぐきも馴染んできており、非常に審美的な仕上がりとなっています。
    心配していた歯ぐきのリセッション(歯肉退縮)も防ぐことができています。
    患者さんからは大変喜ばれた症例です。

  • インプラント治療

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