インプラント院長ブログ
インプラント手術の流れとリスクはある?常陸太田の歯医者が解説
皆さん、こんにちは。
常陸太田市の菊池歯科クリニックです。
インプラント手術は、失った歯を補い、噛み合わせや生活の質を向上させる効果的な治療法です。その中でも「抜歯即時荷重」は、インプラントを埋入した直後に固定式の人工歯をとりつける治療法であり、治療期間を短縮できるメリットがあります。
今回は、抜歯即時荷重における手術の流れと、それに伴うリスクについて詳しく解説します。インプラント治療を検討している方や関心を持っている方にとって役立つ情報となるでしょう。
抜歯即時荷重におけるインプラント手術の流れ
インプラント手術の一つである「抜歯即時荷重」の手順は、以下の6つのステップに分けられます。これにより、手術の流れを理解しやすくなります。
STEP 1. 局所麻酔の実施
手術を開始するにあたり、局所麻酔を行います。
麻酔が十分に効いたことを確認し、痛みを感じない状態を作ることで、患者さんに安心して手術を受けていただけます。局所麻酔は痛みを最小限に抑えるために非常に重要な工程です。
STEP2. 抜歯の実施
次に、インプラントを埋入する部位の歯を抜歯します。
歯の周囲にある組織をできるだけ保護しながら、慎重に歯を取り除きます。抜歯の際には、骨の状態を確認し、後にインプラントがしっかりと固定できるように注意深く進めます。
STEP3. 顎骨への処置
抜歯が完了した後、インプラントを埋入する顎骨に処置を行います。
骨の厚さや高さが十分でない場合は、骨補填材を使用して骨の強度を高めます。これにより、インプラントが安定して固定される土台が整います。
STEP4. インプラント体の埋入
顎骨に必要な処置を施した後、インプラント体を埋入します。
チタン製のインプラント体は、顎骨との結合性が高く、長期間にわたりしっかりと固定されます。ドリルを使って適切な位置に穴を開け、インプラントを埋め込みます。
STEP 5. アバットメントの装着
インプラント体が埋入された後、アバットメントという接続部分を装着します。
このアバットメントは、最終的に装着する歯冠(人工歯)とインプラント体をつなぐ役割を果たします。治癒が完了するまでの間、仮のアバットメントが装着されることが一般的です。
STEP 6. 仮歯の装着
最後に、仮歯を装着します。
この仮歯は、見た目を整えるだけでなく、噛み合わせや会話にも影響が出ないよう配慮されています。仮歯は治癒期間中に使用され、最終的な人工歯が装着されるまでの間、患者さんの日常生活をサポートします。
◎顎の骨が安定したら上部構造を装着
仮歯を装着してから数ヵ月が経過すると、人工歯根と顎の骨が結合するオッセオインテグレーションが起こります。
その現象が確認できたら、最終的な補綴物である上部構造を装着します。
インプラント手術に伴うリスク
インプラント手術は非常に効果的ですが、いくつかのリスクも伴います。
以下に、代表的なリスクを7つ紹介します。
リスク1 : 感染症
手術後に最も注意が必要なのが感染症です。
傷口が完全に治癒するまでの間、口腔内の清潔を保つことが重要です。感染を防ぐために、術後の口腔ケアが徹底される必要があります。
リスク2 : 骨吸収
インプラント体が顎骨に適切に結合しない場合、骨吸収が進行することがあります。
骨が吸収されると、インプラントの安定性が低下し、脱落するリスクが高まります。
リスク3 : インプラント体の脱落
インプラントが骨と結合しなかった場合、インプラント体が脱落する可能性があります。
特に、骨の状態が十分でない場合や、術後のケアが不十分な場合にこのリスクが高まります。
リスク4 : 神経損傷
下顎には大きな神経が走っており、インプラントを埋入する際に神経を傷つけるリスクがあります。
これにより、唇や顎の一部に麻痺やしびれが生じることがあります。手術前に十分な診断を行うことで、このリスクを最小限に抑えることができます。
リスク5 : 出血
手術中や手術後に出血が続くことがあります。通常は一時的なものですが、出血が止まらない場合は早急に医師に連絡する必要があります。
リスク6 : 隣接歯への影響
インプラントを埋入する際、隣接する歯や歯根に影響を与えることがあります。
このリスクを避けるためには、手術前の精密な診断と手術中の注意深い処置が必要です。
リスク7 : アレルギー反応
インプラントに使用されるチタンやその他の材料に対するアレルギー反応がまれに発生することがあります。
手術前にアレルギーの既往歴を確認し、適切な素材を選択することが重要です。
リスクを避けるための歯科医院選び
インプラント治療のような外科治療にリスクはつきものです。だからこそ、治療経験が豊富でリスクへの対処ができる歯科医院での治療をすることが、大変重要になってきます。
当院では年間100本以上のインプラント埋入を行っています。
また院長は現在でも定期的に勉強会への参加をして、最新のインプラント治療の技術をアップデートしているので、安心です。
まとめ
今回は、インプラント手術の流れとリスクについて解説しました。インプラント手術は、抜歯即時荷重のように治療期間を短縮できる手法があり、患者さんにとっても大きなメリットがあります。
しかし、手術には一定のリスクも伴うため、事前にしっかりと理解し、適切な判断をすることが重要です。
常陸太田市の菊池歯科クリニックでは、インプラント治療を安全に進めるために、詳細なカウンセリングと精密な診断を行い、患者さん一人ひとりに最適な治療を提供しています。
インプラント手術をお考えの方は、ぜひ当院にご相談ください。