院長のひとりごと院長ブログ
2025年入社式
本日午前中は休診とさせていただき、入社式。
今年は、新卒衛生士を含め、3人の新人を向かい入れることができました。
スタッフ一同新人を育てていく覚悟を決めた入社式となりました。
以下、院長挨拶となります。
新入社員へのメッセージ
私たち歯科医療従事者の仕事は、単に歯を治すことにとどまりません。患者さんの人生の質を向上させることができる、非常に価値のある医療です。しっかり噛めること、美しい口元を保つこと、健康を維持すること――これらはすべて、患者さんの幸福につながっています。そして、その医療を提供する私たち自身も、社会的に求められる役割を果たしているという誇りを持つことで、大きなやりがいを感じることができます。
患者さんからの「ありがとう」の一言や、笑顔を取り戻した瞬間を目にしたとき、私たちの仕事の価値が実感できるはずです。それは単なる給与や労働環境の問題を超えて、私たち自身の人生の質を高めることにもつながります。また、地域社会に貢献し、人々の健康と幸福を支えることで、私たちは社会の中でかけがえのない存在となります。
この意義を胸に、私たちの仕事の価値を改めて認識し、誇りを持って日々の診療に取り組んでいきましょう。
しかし、その価値を本当に患者さんに届けるためには、ただ治療を行うだけでは十分ではありません。私たちがどれほど優れた技術を持っていても、それを患者さんが実感し、納得しなければ、本当の意味での評価は得られません。私たちは、患者さんの信頼を得て初めて、その価値が正しく伝わるのです。
そのために、私たちは常に学び続け、スキルアップしなければなりません。歯科医療は日々進化しています。新しい技術や知識を取り入れ、より良い治療を提供できるよう努めることが、患者さんの満足度を高めることにつながります。しかし、それだけでは不十分です。私たちは単に治療技術を提供するだけではなく、患者さんの思いに寄り添い、心のケアをすることも求められています。
患者さんは、それぞれ違った悩みや不安を抱えています。治療への恐怖、費用への不安、過去の経験からくるトラウマなど、一人ひとり異なる背景を持っています。私たちは、そうした思いをしっかり聞き取り、理解し、無理のない治療計画を立てることが重要です。ただ医学的に正しい治療を押し付けるのではなく、患者さんにとって最適な道を一緒に考え、納得してもらいながら進めていくことが大切です。
また、治療を続けることは患者さんにとって決して楽なことではありません。痛みや違和感、治療期間の長さ、費用の負担など、途中で挫折しそうになることもあります。そんなときこそ、私たちが患者さんを励まし、時には背中を押してあげることが必要です。「もう少し頑張りましょう」「ようやくここまで来ましたね」「自分のペースで無理なくいきましょう」といった一言が、患者さんの支えになることもあります。ただ治療を進めるのではなく、一緒にゴールを目指す伴走者であることを忘れてはいけません。
そして、治療が終わったとき、患者さんが「この選択をしてよかった」「この医院を選んでよかった」と心から思えるようにすることが、私たちの大きな役割です。そのために、最後まで丁寧なフォローを行い、患者さん自身が治療の成果を実感できるようにすることが大切です。治療が終わったら終わりではなく、そこからが本当のスタートです。治療後のメンテナンスを通じて、患者さんが健康な口腔環境を維持できるよう、定期健診の重要性を伝え、長くサポートしていきましょう。
私たちが目指すのは、単に歯の病気を治すことではなく、患者さんの人生の質を向上させることです。そのためには、技術を磨くだけでなく、患者さん一人ひとりの気持ちに寄り添い、信頼を築きながら治療を進めることが不可欠です。そして、その結果として患者さんからの感謝の言葉をいただいたとき、私たちはこの仕事の本当のやりがいを感じることができるのではないでしょうか。
給料や労働環境、休みの取り方ももちろん大切です。しかし、それ以上に、自分たちの仕事の価値を理解し、それを実感できることが、私たち自身の人生の質を向上させることにつながります。私たちは、ただ歯を治すだけの医療従事者ではなく、患者さんの未来を支える存在です。その誇りを胸に、これからも一人ひとりの患者さんに向き合い、最善の医療を提供していきましょう。