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根管治療後の歯の痛みはいつまで続く?原因と対処法を解説

「根管治療が終わったのに、まだ歯がズキズキする」「痛み止めが切れるとつらい」
数日経っても痛みが引かず、このように不安を感じていませんか?

根管治療後に、一時的な痛みや違和感が生じることは珍しいことではありません。

研究データによると、治療後に何らかの不快感(軽い違和感から痛みまで)を覚える頻度は「約3%~58%」と報告されています。
数字に開きがあるのは、「なんとなく浮いた感じ」などの軽いものを含めるかどうかで変わるためですが、約半数近くの方が治療後に何らかの反応を感じると言われています。

常陸太田市の菊池歯科クリニックでは、こうした治療後の不快感をできるだけ減らすため、精密な治療を行っています。

本記事では、根管治療後の痛みの原因や、痛みが続く期間の目安、受診すべき痛みについて解説します。

 

そもそも根管治療って?

まずは根管治療について、基本的なところから確認していきましょう。

私たちの歯の内部には、「歯髄(しずい)」と呼ばれる神経や血管が通っています。歯髄は歯に栄養を届けたり、冷たいもの・熱いものを感じたりする役割があります。

しかし、虫歯が進行し、歯髄にまで細菌が到達すると、激しい痛みが出たり、放置すれば神経が死んでしまったりすることもあります。こうした状態になると、削って詰め物をするという一般的な虫歯治療では歯を残すことができません。

そこで行われるのが根管治療です。まず歯髄が通っている管(根管)の中をきれいに掃除し、細菌や感染した組織を取り除きます。その後、根管内を薬剤で消毒し、「ガッタパーチャ」と呼ばれるゴムのような素材で隙間なく詰めて密封し、再び細菌が侵入するのを防ぎます。

 

根管治療後に歯の痛みが続くのはなぜ?

根管治療を終えたのに痛みが続くと、「治療がうまくいかなかったのでは?」と思う方も多いでしょう。しかし治療が正常に行われた場合でも、一時的な痛みが生じることがあります。
ここでは、考えられる主な原因を紹介します。

  • 化学的刺激(薬液による刺激)

根管治療では、複雑な根の中をきれいにするために、専用の消毒薬(次亜塩素酸ナトリウムなど)を使用したり、最終的なお薬(シーラー)を詰めたりします。
これらの薬剤が、歯の根の先端からわずかに出てしまうことがあります。これは消毒効果を行き渡らせるために必要な過程でもありますが、周囲の組織にとっては「化学的刺激」となり、一時的な炎症や痛みを引き起こす原因になります。

  • 薬剤を詰めたことによる圧迫感

根管治療の仕上げとして、きれいになった根管内に薬剤を詰めて密封します。これを「根管充填(こんかんじゅうてん)」と言います。

この際、細菌が再び入り込む隙間を作らないよう、薬剤はしっかりと圧力をかけながら詰めていきます。この圧迫が一時的に違和感や軽い痛みの原因になることがあります。

  • 治療による組織への刺激

根管治療では、歯の内部を細い器具を使って丁寧に掃除していきます。このとき、器具が歯の根の先端付近に触れることで、歯を支えている周囲の組織に刺激が加わります。

治療中は麻酔が効いているため痛みを感じません。しかし、麻酔が切れた後に鈍い痛みや違和感が出ることがあります。

  • 免疫反応による腫れ

私たちの体には、傷ついた組織を修復しようとする免疫システムがあります。根管治療後、この免疫反応が働くことで、歯ぐきが軽く腫れたり、違和感が生じたりすることがあります。これは治療がうまくいった場合でも起こりうる一時的な反応です。

  • 仮封/仮詰(かふう/かりづめ)の影響

根管治療は複数回に分けて行われることが多く、治療の途中では「仮封」で歯を一時的にふさぎます。高さがかみ合わせに合っていないと、噛むたびに痛みを感じることがあります。

  • 歯のひび割れや破折

まれに、治療した歯自体にひびが入っているケースがあります。ひび割れがあると、そこから細菌が侵入して炎症を起こし、痛みが続く原因になります。

◆当院の「マイクロスコープ」を用いた精密根管治療

根管内の細菌を完全に取り除くことは非常に難しく、わずかな細菌が残ってしまう可能性もあります。また、仮封の隙間から新たに細菌が入り込んでしまうケースも珍しくありません。

このような場合、根管内で細菌が再び増殖し、炎症や膿が生じて痛みが出ることがあります。

そこで菊池歯科クリニックでは、「マイクロスコープ(歯科用顕微鏡)」を導入しています。 患部を数十倍に拡大して見ることができるため、肉眼では見えなかった汚れや細菌を徹底的に除去することが可能です。
これにより、治療後の痛みや再発のリスクを大幅に抑えることができます。

 

根管治療後の痛みはどのくらい続くの?

治療後痛みを感じやすいのは、麻酔が切れた直後から24時間以内です。そして治療後1〜3日で痛みが軽減します。
ほとんどのケースで1週間も経てば、痛みを感じなくなります。残っているとしても、ごく軽い違和感程度です。

仮封の高さが合っていない場合は、調整してもらうまで噛むたびに痛みが続くこともあります。

なお、治療前からすでに強い痛みがあった場合は、術後の痛みも強くなることが多いです。これは、治療前の段階で炎症がかなり進行していた可能性があるためです。

歯科医院から処方された痛み止めがある場合は、用法・用量を守って服用しましょう。痛みを感じてから飲むより、痛くなりそうなタイミングで早めに飲む方が効果的です。

ただし、以下のような症状がある場合は、治療の経過に問題がある可能性があります。できるだけ早く歯科医院を受診してください。

  • 1週間以上経っても痛みが治まらない、または悪化している
  • 夜眠れないほどの激痛がある
  • 歯ぐきが大きく腫れてきた
  • 歯ぐきから膿が出ている
  • 顔が腫れてきた、または熱がある
  • 痛み止めを飲んでも全く効かない

痛みがあるうちは、治療した歯でできるだけ硬いものを噛まないようにしましょう。反対側の歯で食事をするなど、患部に負担をかけない工夫が大切です。

 

まとめ

根管治療後の痛みは、治療器具による刺激や薬剤を詰めたことによる圧迫感、あるいは免疫反応によって生じることが多く、必ずしも失敗ではありません。

一般的に麻酔が切れた直後から24時間が痛みのピークであり、1週間程度でおさまっていきます。まずは処方された痛み止めを服用し、患部で硬いものを噛まないよう安静にして過ごすことが大切です。

しかし、もし「1週間以上痛みが続く」「夜も眠れない激痛がある」「大きく腫れている」といった症状がある場合は、担当の歯科医師に相談し、処置を受けるようにしてください。

 

◆関連ページ

→当院の「マイクロスコープ治療」

→当院の「精密根管治療」