院長の考え方院長ブログ
削るより、守る。歯を一生ものにする予防と精密治療の考え方
この記事の結論
削った歯は元に戻りません。だから当院は「削ってから治す」より「削らない予防」を先に置きます。それでも治療が要るときは、再治療の連鎖を進めないために精密に治す——これが30年でたどりついた答えです。
予防で人生を豊かにする
この記事では、菊池歯科クリニックがなぜ「予防で人生を豊かにする」という考えを大切にしているのか、そして必要なときにはなぜ精密治療にこだわるのかをお伝えします。
🌱 みなさまへ
シリーズ:③ 予防で人生を豊かにする(デンタルフィットネス®)
食べる喜び、噛みしめる喜び、そして素敵な笑顔。
人生を豊かに生きるために、お口の健康はとても大切なものです。
けれど──長年の診療を通じて感じるのは、ご自身のお口に自信を持っている方が、ほとんどいらっしゃらないという現実です。
どこかに漠然とした不安を抱え、毎日の歯みがきにも確信が持てず、「なんとなく気になるけれど……」という違和感を見過ごしているうちに、いつしか再治療を繰り返してしまう。
そんな方が、本当に多いのです。

歯には「自然に治る」がない
ぜひ知っていただきたいことがあります。
歯の治療には、体のほかの部分とは決定的に違う点があるということ。
それは、「自然治癒」という概念がないということです。
すり傷や風邪は、時間とともに体が自分で治してくれます。
けれど、一度むし歯で溶けてしまった歯、一度削ってしまった歯は、二度と元には戻りません。
だからこそ、歯を削って詰めるだけの処置は、本当の意味での「治療」とは少し違います。
むし歯になった原因──食生活やブラッシングの習慣──を変えないかぎり、それはその場をしのぐ対症療法にすぎないのです。
レストレーションサイクル ── 歯が弱っていく連鎖
そしてもう一つ、お伝えしたいことがあります。
歯は一度削ると、「レストレーションサイクル(修復の連鎖)」と呼ばれる流れに入ってしまいます。
詰め物や被せ物は、いつかは劣化します。その隙間から再びむし歯になり、次はもっと大きく削り、神経を取り、やがて抜歯へ──。治療を重ねるたびに歯は少しずつ弱り、寿命を縮めていく。
これが、多くの歯がたどってしまう「負の連鎖」です。
この連鎖を止めるために、何より大切なのが
──予防です。
「予防が当たり前」の毎日へ ── デンタルフィットネス®
むし歯は、できてしまってから削るものではなく、そもそも「できない環境」をつくることが、根本的治療です。削らない治療が先です。
ブラッシングや食生活を見直すことは、削らずにお口の状態を良くしていく、大切な「治療」でもあるのです。
そのために欠かせないのが、日々の食生活、フッ素の活用、そしてご自身による十分なセルフケアです。
とはいえ、「やらなければ」と気負って続けるのは大変です。
私たちが目指しているのは、これらを無理なく、できれば楽しみながら、自然と当たり前にこなせている状態。
歯みがきが当然の習慣になっているように、お口の健康管理そのものが、暮らしの一部になっていることです。

私たちはこの考え方を「デンタルフィットネス®」と呼んでいます。
体を整えるためにジムへ通うように、お口の健康も、日々のケアと定期的なメンテナンスで育てていくもの。
患者さんお一人おひとりの「自律」と「習慣化」を、担当の歯科衛生士が二人三脚で支えていきます。
予防を、特別なことではなく、当たり前のことに。
それが私たちの目指す姿です。
デンタルフィットネス®で具体的に何をするのか、歯科衛生士とどう進めるのかは、こちらで → デンタルフィットネスとは何か、詳しくはこちら
それでも治療が必要になったら?
── 連鎖を「進めない」ために
どれだけ予防に努めても、治療が避けられない場面はあります。
そのとき私が何より大切にしているのは、できるかぎり予知性の高い(長持ちが見込める)精密な治療を選ぶこと。
レストレーションサイクルを、これ以上先へ進めないためです。
そのために当院が積み重ねてきた診療をご紹介します。

マイクロスコープを用いた精密治療・精密CR(コンポジットレジン)
── 肉眼では見えないミクロの世界を捉え、削る量を最小限に抑えることにつなげます。
フルマイクロ形成のワンデーセラミック治療
── すべての工程を顕微鏡下で行い、精度の高い修復をその日のうちに仕上げることを目指します。
精密根管治療
── 歯の神経の治療を緻密に行い、抜歯という最終段階をできるかぎり遠ざけます。
院内での精密歯冠修復
── 院内の歯科技工士と密に連携し、適合性の高い被せ物をお届けします。
小児矯正
── 歯を削る前に。そもそも削らずに済むお口の土台を、子どものうちから育てることを目指します。
子どものうちから、削らずに済むお口の土台を育てること。
4Sコンセプトに基づくインプラント
── やむを得ず歯を失ってしまったとき。ブリッジや入れ歯のように周りの健康な歯へ負担をかけるのではなく、残された歯と骨を長く守ることを優先した選択肢です。
一つひとつは別々の治療に見えるかもしれません。けれど、その根っこにある想いはすべて同じです。
「これ以上、歯の寿命を縮めない」。
ただ、その一点に尽きます。
予防 → 精密治療 → そしてまた予防へ
治療を終えたら、また予防へと戻っていく。
予防 →(必要なときは)予知性の高い精密治療 → そしてまた予防へ。
この一貫した流れこそが、私たちが三十年かけてたどりついた、揺るぎないコンセプトです。

一緒に、豊かな人生の土台をつくりませんか
歯科医院を、「悪くなったら仕方なく行く場所」ではなく、「健康をつくり、豊かな人生の土台を育てる場所」へ。
食べる喜び、噛みしめる喜び、そして素敵な笑顔。
それらを一生続くことを目指す──それが「予防で人生を豊かにする」ということだと、私たちは信じています。
この考えに共感してくださる方と出会い、一緒に歩んでいけたら。
そんな患者さんと、同じ志を持つスタッフに囲まれて
これからも「一生、自分の歯で噛める幸せ」を目指すお手伝いを、一人でも多くの方にお届けしていきたいと思っています。

最後に、費用のことを正直にお話しします
レストレーションサイクルを進めないための精密な治療には、どうしても費用がかかります。
顕微鏡を使い、時間をかけ、材料を選び、院内の技工士と一つひとつ手づくりで仕上げる。そこには、保険の範囲だけでは実現しにくい手間と技術が含まれています。
「なぜ自費なのですか?」と聞かれたら、私はいつもこうお答えしています。
良いものには、やはり相応の費用がかかります。けれどそれは、歯を一本でも長く残すための投資です、と。
一度失った歯は、戻ってきません。
だからこそ、「今ここで精密に治しておくこと」が、五年後、十年後の大きな差になると、私たちは三十年の臨床を通じて確信しています。
もちろん、すべての方に自費治療をお勧めしているわけではありません。保険診療でできることも数多くあります。大切なのは、ご自身の歯の状態と将来を見据えて、納得のいく選択をしていただくこと。
そのために、私たちは丁寧にご説明し、一緒に考えることをお約束します。
医療法人H&S 菊池歯科クリニック
院長 菊池 健志
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この記事に出てきた治療について ── よくあるご質問
この記事で触れた治療の一部は、自費診療(保険適用外)となります。
気になる方のために、よくいただくご質問にお答えします。
Q. ワンデーセラミック治療は、費用や期間はどのくらいですか?
費用は 55,000〜99,000円(税込)が目安です。部位や材質、かぶせる範囲によって幅があります。「1dayトリートメント」の名前のとおり、最短1日で治療が完了します。
注意点としては、治療箇所によっては周囲の歯と色を合わせるのが難しい場合があること、また天然歯と同程度の硬さのセラミックを使用するため、異常に強い力がかかった場合は割れることがあります(セラミックが割れることで歯を守る設計です)。
→ 詳しくはメタルフリー治療のご案内をご覧ください。
Q. インプラント治療の費用や期間、リスクを教えてください。
事前診査(CT+口腔内スキャン)が 19,800円(税込)、基本料金が 467,500円(税込)〜です。症例に応じてオプション加算があります。当院の4Sコンセプトによる治療では、期間は約3か月が目安です。
外科手術を伴いますので、仮歯の期間中は硬いものを避けていただくこと、術後2〜4週間は安静にしていただくことが必要です。骨や歯ぐきの状態、全身の健康状態によっては適応できない場合もあります。
なお、当院はガイドデント認定医療機関のため、インプラント10年保証をお付けしています。
→ 詳しくはインプラント専門サイトをご覧ください。
https://kikuchidc.jp/implant_lp/
Q. 小児矯正の費用はどのくらいですか?
110,000〜550,000円(税込)が目安です。お子さんの成長段階やお口の状態によって、治療期間・内容が異なります。装置に慣れるまでに時間がかかる場合があること、治療結果には個人差があることをご了承ください。
→ 詳しくは料金表をご覧ください。
※ いずれの治療も、費用・期間は患者さんの状態により異なります。
気になることがあれば、どうぞお気軽にお問い合わせください。
「治療を繰り返したくない」
「できるだけ自分の歯を守りたい」
「これからは予防に取り組みたい」
そう感じた方は、まずは初診でお口全体の状態を一緒に確認しましょう。
初診のご予約はこちら
📞 0294-72-1888
🌐 初診のご予約:https://kikuchidc.jp/first/



